美立教室9月のテーマ

9月の美立教室のテーマは首を触る、頸椎を触ろうです。
先月に引き続き、骨を触ろう、骨のマッサージです。
その中でも今月は背骨を触ろう、頸椎を触ろう、首の筋肉を緩めようです。

前回紹介した、血管マッサージ(妹尾左知丸、井上正康)からまた引用します。
血管マッサージとは、
身体を動かせないひとは機械的に血流を促すことをやればよい
動脈をマッサージするとよい
血管マッサージの効用は運動・スポーツの代わりになる
血流が増える
うっ滞がとれる
簡単、どこでも、道具がいらない
手やマッサージする部位の脳の血流も増すので、リラックス効果、若さを保つ効果、脳トレ効果が期待できる
とのことでした。
血管マッサージの方法は、
手の平を皮膚にピッタリ密着させる
血管をしごくようにもんでいく
骨に向かって皮膚を押し付け血管をしごくように
上下左右に痛気持ち良い強さでもむ
というものです。

私のコッキンカンマッサージのアイディアは骨と皮膚の間には筋と血管、リンパ管、神経があるので、筋肉のアナトミー構造機能を学び、筋肉を緩めて骨を触るというものです。
前回は前腕の橈骨の周りの筋肉と下腿の腓骨の周りの筋肉を意識して緩めて骨を触ってみようとしました。

今回はくびの背骨の頸椎です。
ヒトの身体の中心となる脊椎は上から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎と名前が付きそれぞれ役割動きが違います。
胸椎の違いを理解して頸椎を触るのが今回のテーマとなります。
関節をまたいでいる筋肉には骨についている付着部があります。
身体の中心に近いほうを起始といい、遠いほうを停止といいます。
英語ではスタートとストップです。
筋肉が力を発揮すると、関節が動き、骨の起始と停止を近づけることになります。
そのまま、近づけておくと脱力しやすくなります。
力が抜けると骨が触れます。
骨が触れられれば筋血管もマッサージされることになります。
骨筋管マッサージです。コッキンカンキンです。

まずアナトミーから、確認しましょう。
誰でも持っているのが身体ですので、意識して使いこなしましょう。
【頸椎の解剖】
頚部の筋肉はまず体表にあって大きな、僧帽筋と胸鎖乳突筋を確認しましょう。
首を右に向けると左の胸鎖乳突筋が緊張します。
正面の左右の胸鎖乳突筋の間には大事な気管、食道、頸動脈などがあります。
これらの下に、首の前方・深部の筋肉、斜角筋・長頚筋があります。
胸鎖乳突筋の外側と僧帽筋の内側と鎖骨で作る三角形を斜角筋三角といいます。
この三角は奥へとへこんでいます。
その底に、第一肋骨、斜角筋があります。
ここで頸椎を触ってみましょう。
頸椎には7つの脊椎があります。
指を頸椎棘突起に置いて首の長さを測りましょう。
後頭骨と首の間を動かして境目を感じてみましょう。
一番上、頭のすぐ下に触るのは第二頸椎棘突起です。
ここから第七頚椎の間に指何本並ぶか?○横指と表現します。
第七頸椎と第一胸椎の間は首を動かすと頸椎と違って胸椎には肋骨がついて動きが少ないので境目がわかると思います。
2番と7番の間は普通の人だと指が4本くらいです。
前屈すると何本になるか、もう片方の手指も置いて測ってみましょう。
6本くらいになります。
逆に後屈すると短くなります。
後屈するとなぜか筋が緩みます。
骨を触りやすくなります。
【なぜ後屈で抗重力筋はなぜ緩むのか?】
頭の重心は頭の中心にありますが、頸椎との関節は中心より後ろにあります。
そこで、バランスをとるために、常に首の後ろは筋肉が緊張しているのです。
起きたときに重力に対してバランスをとって働く筋肉を抗重力筋といいます。
後屈すると仕事がなくなった抗重力筋は脱力します。
背もたれに寄りかかって後屈した頭の重さは何㎏くらいと感じますか、結構重いと思うでしょう。
体重の7%(70kgの人で5kg、50㎏の人で3.5㎏)です。
起きているときいつも働いている抗重力筋の首の後ろの筋肉が余計に硬くなっている人は大勢います。
首を動かしながら、筋肉を緩めてあげましょう。
【頸椎の周りに指を置く】
小指は頭に置いて、2,3,4指を頸椎棘突起に置きます。
母指を外側、前方へと僧帽筋、胸鎖乳突筋の間を滑らせて、頸椎椎体を触れます。
上から下へ触っていくと人によっては痛いところがあるかもしれません。
響くような痛みのこともあります。
この場合は腕神経叢といって首から肩肘手に走る神経の束を刺激したのかもしれません。
押すと痛い人は肩こりや首コリを抱えていることが考えられます。
病院に来る肩こり、首の痛みを訴える人たちは、姿勢が悪い人が多く、X線写真を撮ってもストレートネックなどアライメントの変化が認められます。
現代社会の生活習慣の問題です。
パソコンの仕事を考えてみても、首が前に出て、猫背で長時間動かないという状態です。
この姿勢を長く続ければ、肩も首もがちがちになってきます。

わざと首を前に出してみましょう。
腕、肩と鎖骨を前に出し鎖骨とくびの間に凹みを作ります。
胸鎖乳突筋の外縁と僧帽筋の内縁を触って確認します。
真下を押すと第一肋骨を触ることになります。
そこにある斜角筋のまわりを触ると鎖骨下動脈の拍動を触れることができます。
わからない人、触れられない人も続けて、やっているとわかるようになります。
触れられるようになるとどうすると斜角筋が緊張するのもわかってきます。
肩こり、首痛の対策として首をイメージして動かすこと、動きを感じて理解することが大事だと思います。

脊椎は支持だけでなく動くものです。
脊椎の動きを感じてみましょう.脊椎の基本単位は2つの隣接する脊椎からなっています。
その間には椎間板、椎間関節、靱帯があります。
小さな動きがたくさん合わさって大きな背骨全体の動きになります。
3次元の6方向の動きつまり前後左右上下、軸回転です。
この背骨の動きをイメージすることが肩こり、腰痛対策の大切なノウハウになります。
そして、具体的な体操として脊椎の3D体操をやります。
前後の軸、左右に曲げる軸、左右に回転する軸、x軸、y軸、z軸の周りを動かします。
矢状面、前額面、水平面の動きといってもいいでしょう。
この動きを組み合わせて動かします。

最初は2Dからいろいろ二軸方向に動かして戻る動きをします。
原点に戻るとい動きが多くなるわけです。
つぎに、三軸方向に連続して動かし、一気に正中に戻る体操とします。
真ん中にまっすぐ立つことを目的とすることになります。
こうして、首や背中の感覚を高めていきます。

美しく立つために、背骨全体を意識していい姿勢を作ろうということをめざします。
さらに、野口三千三さんのこんにゃく体操で頭の重さを感じて背骨をほぐすことも有効です。
スクワットから身体を前屈して力を抜きます。
あたかも、上半身はこんにゃくになったかとイメージして身体を揺らします。
尻を上げ下げすると下半身のトレーニングになります。

ほぐれたところでまたまっすぐに立ち、アゴを押し上げ、頭を天の方向へ伸ばします。
背骨が伸びます。
教室ではアイススケート羽生弓弦選手の陰陽師の構えを見せて説明しました。
片手で天を押して、両足で地面を押し、残りの口の前の手が人を表すという羽生選手を指導した野村萬斎の言葉を紹介し、背骨を意識して天地人をまっすぐに美しく立とうといつもの体操を行いました。

動きなどが伝わりずらいかもしれませんが、あえて文字だけで書いています。
画像、イメージがほしい人は美立健康協会会員ページに、パワーポイントのスライド原稿の入手方法を掲載していますので、ご参照ください。
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