美立教室7月のテーマ

7月の美立教室のテーマは足です。
4月が肋骨、5月は骨盤股関節、6月は膝についてお話してきましたが、今回は足です。
「あし」という言葉には二つの意味があります。
二本の足の場合の「脚」(医学用語では下肢、英語ではleg)と、靴の中にある部位(医学用語の足、英語ではfoot)です。
今回は後者についてお話していきます。

足の構造機能
足の骨は7つの足根骨と5本の中足骨、それぞれの指の3つ(母趾だけは2つ)の趾骨の合計26個の骨からできています。
これらの骨が組み合わされて立体的な構造を作っています。

ヒトの足の特徴は足裏全体で立つことです(蹠行性).
しかも、ヒトはつま先立ち(趾に荷重)でも歩けるし(ネコのように肉球のところで歩く、趾行性)、バレリーナのようにトウシューズを履けば爪の先でも歩ける(ウマなどの蹄行性)ところが特徴です。

ヒトの足の解剖学的特徴はアーチがあることです。(サルにはないそうです)
横から見たアーチの形を縦アーチといい、前から見えるアーチを横アーチといいます。
両足をそろえると土踏まずが左右合わさってドームになります。
この立体構造を理解することが美しく立つ、動くことにつながります。
踵骨、立方骨、第4, 第5中足骨からなる外側アーチの上に、距骨、舟状骨、楔状骨、第1, 第2, 第3中足骨の内側アーチが乗っていると考えるといいと思います。
アーチを作っている骨組みを足底筋膜と筋肉が支えています。
後脛骨筋、長腓骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、前脛骨筋などの筋肉が下腿から長い腱を足裏に伸ばしてアーチを引きあげています。

自分の足を触ってみる
内側、外側のくるぶしのまわりを押してみます。
内側くるぶしの下には足根管というスペースがあり、後脛骨筋腱、長母趾屈筋腱、長趾屈筋腱と後脛骨動脈が通っています。
外側くるぶしの下の腱は長短腓骨筋腱です。
後ろのアキレス腱を押してかかとの骨をたどると足底腱膜といわれる硬い足の裏を触れます。
アキレス腱炎も足底腱膜炎もアーチの低下が原因の一つに挙げられます。
内側アーチを押してみると、うちくるぶしから舟状骨、第一中足骨、母趾球とアーチを作っている構造を触れます。
外くるぶしから外側アーチを押してみるち、かかとの踵骨と外側に出っ張っている第5中足骨の間に立方骨があります。
外側アーチのかなめである立方骨が落っこちて痛みを起こす立方骨症候群がランナーなどで見られます。

アーチをゆがめるような使い方をしてしまうのは、足の立体的なイメージが足りないからだと思います。
足の長軸はかかとの中央と第2趾の付け根を結ぶ線です。
アーチの頂点の距骨の動く向きは第2趾の付け根を向きます。
多くの人は大きな母趾球に続く内側アーチしか意識していないようです。
腰を下ろして構えた時に曲げた膝が母趾球かさらに内側に向いてしまって、アーチが内側に倒れてつぶれています。
母趾の指の腹に力を入れようとするとほかの指の腹にも力が入りアーチが持ち上がります。
土俵の砂をつかむようにといった横綱もいました。
つまり、足の真ん中に体重を乗せるのです。
踵骨、距骨の間の距骨下関節の動きでアーチが低くも高くもなります。
ハイヒールなど苦手だというのは上手に履いていないのです。
上手に履きこなすことを考えましょう。

足の裏を見てみよう
タコがないかチェックしましょう。
母趾球が厚く硬くなっていませんか。
足の裏のツボを押してみましょう。
指圧の心で有名な湧泉は第2趾の付け根、第2中足骨の骨頭の下に当たる横アーチの中心です。
この湧泉と、縦のアーチの中心である足心、かかとのクッションの真ん中にあたる失眠の3つは足の長軸の上に並んでいます。

なぜ痛くなるのか
設計通りに使われていない、関節の中心を外す力がかかるからです。
けがを考えるとわかります。
大きな力が関節の中心を外すようかかると捻挫、骨折となります。
捻挫はスポーツのけがの中でも最も多いものです。
ほとんどが内がえしで外側に体重がかかります。
小さな力でも繰り返しかかると痛みとなります
はきものの底を見るとくせが分かります
真ん中に体重を乗せないで歩いている人は多いのです
ハイヒール履きなれていない人はねん挫しそうに歩いています。
毎日使われる、体重を支える靴を履きこなせないと扁平足障害や足根骨障害、アキレス腱炎、足底腱膜炎、まめ、たこに悩むことになるのです。
その対策として、足の仕組みを理解して関節の真ん中に荷重することを努力します。
そして壁体操コーナースクワット、ストレッチ、背骨ほぐしをしましょう。
ハイヒールを履いて壁体操コーナースクワットもすすめています。
スケートの刃の上でもスクワットできればすぐに滑れます。
スキーもスケートもハイヒールも上手く体重を乗せるという点で同じです。
そして、普通の靴もしっかりと履きこなすと膝も痛くなくなります

トリビア
捻挫は裸足で行うスポーツでは少ない
ビーチサッカーでは捻挫が非常に少ない(1%)という学会発表を聞いてへーと思いました。
早速、ビーチバレーの指導をしている友人に聞いてみました。
そんなに多くないねと返事、剣道、柔道、空手などを調べてみてもそんなに多くないことがわかりました。
さらに、モダンダンスをしている友人からはクラシックバレエをしていた時は捻挫だらけだったけど、はだしのダンスになってからは傷はあるけど捻挫はしていないなという返事を聞きました。
これは、面白いなと思います。
靴を履くと床と靴、靴と足の関係が生まれます。
靴を履きこなす仕事が増えるのかなと思いました。
靴を脱いで生活する日本人の幸せをいう人もいます。
いい足がいい靴を選んで上手に履きこなしていけるよう、美立体操に励んでいきましょう。

動きなどが伝わりずらいかもしれませんが、あえて文字だけで書いています。
画像、イメージがほしい人は美立健康協会会員ページに、パワーポイントのスライド原稿の入手方法を掲載していますので、ご参照ください。
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