臨床スポーツ医学会での講演

先日、日本臨床スポーツ医学会で講演をしてきました。
「進化から見るスポーツ障害の見方」と言う題です。
何百万年かけて進化してきたヒトの体であり、ヒトの体に備わった構造機能を使ってスポーツすれば、
外傷はともかく、慢性に起こる使いすぎ症候群などの障害は起こらないのではないかという問いかけです。
二足直立した人間の弱点とはいえますが、直立したから腰痛が起こるというより、
間違えて使う為に負荷が大きくかかって障害となるのだという主張です。
このことを治療するときに、スポーツを指導するときに応用するといいよということを述べてきました。
反応はまあまあでした。

専門として進化を研究するのは人類学になるでしょうか。
スポーツ医学を勉強してきた私としては場違いな分野かもしれんませんが、
手投げ、手打ちという昔からの言葉の意味を考えているうちに、
進化の歴史がヒントになって、上手な身体の使い方が私のテーマになったのです。
ヒトが進化のなかで獲得した、器用に手を使い道具を使う機能と
四つ足動物時代に獲得した力を発揮する動作とを理解して使い分けるべきだという考えです。
bone
さらに森の中で移動するために開発された腕渡り、ブラキエーションがヒントになりました。
雲梯といって小学校の片隅には置いてあった遊具が危険だからと撤去されているという話しがあります。
危険なのはこの上から落ちて骨折する子がいるからです。
雲梯の上に登って遊んではいけませんが、雲梯を上手に動き回って遊べる子供が少なくなったのは事実のようです。
雲梯の使い方を教えるということと身体の使い方を教えることが共通して現代の環境について問題を考えていくことになります。
結論は構造と機能を正しく使っていないのでスポーツ障害、中高年の膝痛、腰痛、肩こりなどがおこるのではないかと言う考えに至りました。
これは、美立のキャッチコピーであるAAA(アナトミーとアライメントとアウェアネス)です。

構造をきちんと理解するとそれに合わない使い方というのが見えてきます。
そして、1つの部位の解剖だけでなく、いくつか並ぶ関節、アライメント(骨の並べ方)、アライメントの良し悪しが大事だということです。
こんな内容を沢山のスライドを使って紹介しました。 

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