「足裏のドーム」(2) かかとの痛み

先日のブログでは外反母趾と「足のアーチ」についてお話ししました。
外反母趾のように痛む足の部位の一つに、かかとがあります。
最近はジョギングブームもあり、かかとに痛みを覚える方も多くなってきました。
そのようなかかとの痛みを覚える病状の一つに、
「踵骨滑液包炎(しょうこつかつえきほうえん)」というものがあります。
立って歩くなかで体重を受けてかかとは衝撃を吸収するだけでなく、
アキレス腱がつくところとして大きな力を受けています。
かかとの骨である踵骨(しょうこつ)の後面にアキレス腱がついています。
そして底面には足底腱膜(そくていけんまく)という膜のように薄く幅広い腱が
足の裏に広がり、足のアーチ構造を支えています。
また、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)がふくらはぎ部分に広がり、足先から太ももを支えています。
足底腱膜、踵骨、アキレス腱、下腿三頭筋という一連の筋肉・腱・骨が複合体となっている中に
脛骨(けいこつ:すねの太い骨)、腓骨(ひこつ:外くるぶしの骨で下腿外側の筋肉に包まれている)、
距骨(きょこつ:くるぶしの中、踵骨の上にある骨)などが配置されています。

このたくさんある骨のアライメント(並び方、並べ方)が乱れるといろいろな障害が起こります。
「障害はつなぎ目に起こる」といっていいでしょう。

アキレス腱と踵骨の間でスムーズな力の伝達をするために「滑液包」という少量の液体(滑液)
を含んだ平らな袋が関節にありますが、うまく力が伝わらないと踵骨滑液包炎がおこります。
また、アキレス腱自体にも細かい断裂が起こり痛みの原因となります。
アキレス腱周囲炎といわれる痛みも含め、これらの痛みは踵骨と距骨と脛骨・腓骨の
アライメントがわずかでも乱れる中で、かかとにメカニカルストレスが繰り返しかかった結果と考えます。

対策としては、いいアライメントのスクワットとカーフレイズ(かかと上げ)がお勧めです。
このエクササイズは正しい姿勢を身体が覚えるまでは、かべのコーナーでお尻と膝と足を離さないようしてみてください。
踵の痛みの原因は足と靴が合っていないということだったかもしれません。
しかし、先のブログでもお話ししたように、靴よりも足の使い方に原因がある場合が多いと当協会では考えています。
正しいからだの使い方を覚えれば、痛みやけがの原因も自然と減ります。
また、正しく身体を動かす所作はとても美しいものです。
皆さまも痛みの原因を考えるときに、まずは普段のからだの動かし方を考えてみてください。

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