外反母趾と足裏の「ドーム」

特に女性の方に多い外反母趾(外反母趾)。
これは一般的にパンプスやハイヒールなど
先の細い靴を履くのが原因だとよく言われますが、
そうではなく、歩き方=足の使い方が悪いのが原因だ
という話を聞いたら、びっくりしますか?

人間の体は、
足の裏に走る内側のアーチ・外側のアーチ・横のアーチ
という3本のアーチが支えています。
これは
かかと
母趾球(ぼしきゅう:親指の付け根部分)
小趾球(しょうしきゅう:小指の付け根部分)
という3つの地面との接地点を結んだラインです。
この内側のアーチがつぶれて偏平足になると
今度は横のアーチがつぶれて開張足(かいちょうそく)という状態になり、
先の細い靴を履くと親指が強制的に曲げられてしまって、
親指の付け根部分が内側に飛び出す外反母趾の状態になってしまいます。
かつヒールの高い靴を履くと付け根の関節が緩みます。
また、前に滑る力が親指を圧迫し続けるために外反母趾になってしまう、
だから「ハイヒールを履くのが外反母趾の原因だ」と言われています。
しかし、それは一つの理由として考えられても、
全ての原因とは言い切れません。
最近はスニーカーを履く子供達の中でも外反母趾になる子が多いそうです。
それを考えれば、原因は靴にあるのではなく、
歩き方、すなわち足の使い方に問題があると考える方が自然でしょう。

では、外反母趾を治す・防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
それには、冒頭に挙げた内側のアーチ、
これは1本のアーチが走っていると考えるよりも、
「内側のアーチ・外側のアーチ・横のアーチで1つのドームを作っている」と
イメージすることが大事です。
そして歩く際には、ドームの真ん中に乗るイメージで足を踏み出します。
偏平足や外反母趾になっている方は、
この踏み出しの際にひざが内側に入り、
つま先が外に向く「Kee-in & Toe-out」の状態で
ドームの真ん中ではなく内側に体重が乗ってしまうため、
ドームがつぶれてしまうわけです。

では、その「ドームの真ん中」というのはどのあたりでしょう?
人間の足に「立方骨」という骨があります。
これは小指の付け根とかかとを結んだ外側のアーチの真ん中あたりにある骨で、
サイコロ状の形をしていることからそう言われています。
着地した時に、かかとから着くという代わりに、
立方骨に体重を乗せる意識を持つことをおすすめしています。
そのあと、ドームの中心そして母趾球に体重を移していくといいでしょう。
これは着地の際の正しい足先・ひざの向きを
身体に覚えさせるという必要があります。
そのためにはコーナースクワットを行い、
ひざと足先の向きを同じ方向に向けるトレーニングを繰り返しましょう。
コーナースクワットに慣れると、「Knee-in & Toe-out」の動きが
膝や足の骨に負担がかかることを実感することができます。
当協会ホームページでコーナースクワットの方法をご紹介していますので、
ぜひご覧ください。

身体が正しい足の使い方を覚えることが外反母趾対策の第一歩です。
ぜひ今日から足裏のドームを意識し、歩いてみましょう。

カテゴリー: 上手なからだの使い方 パーマリンク

コメントは停止中です。